新入社員への教育指導では失敗談を多く語ろう

新入社員への教育指導では失敗談を多く語ろう

新入社員への教育指導では失敗談を多く語ろう OJT指導の仕方は千差万別です。年齢の近い新入社員に対するOJT指導方法のポイントを紹介します。まず念頭に置くべきは、どういうOJT指導員になるかを決めることです。上司はなぜ年齢の近いあなたを指導員として選抜したのでしょうか。おそらく、緊張している新入社員の心を開き、彼等に基本的業務と社会人としてのマナーを教育させるため、といった理由が大抵です。

効果的に伝える方法として「失敗談を話す」方法で教育することをオススメします。教えを受ける者にとって、成功例の話よりも実は失敗例の話のほうが心に刻み込まれやすいのです。失敗から学ぶ、とはよく言いますが、なぜ失敗してしまったのか、どうやって挽回したのか、を伝えることが大切です。

特に強く伝えたいのは、会社という組織の中で一個人が失敗すると、いったい何が起こるのかということです。学生までの「失敗」とは大きく違い、必ず周囲に影響が出て、自分の責任はOJT先輩が、その上司が、部長が、社長が取るという流れになります。新入社員の頃は失敗の重みがわかりません。年齢の近い先輩社員として、ぜひ新入社員のときに犯しやすい失敗について教えてあげてください。そして、伝える時には「絶対○○しちゃだめだよ」だけではなく、もし失敗した時にはどういう影響が周囲に出るのかを教育してあげてください。自分が失敗したことがなければ、同期や先輩の体験談でも構いません。実体験に基づく教えは、必ずや新入社員の心に刻み込まれると思います。